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MyTake – 人生を共有するスピーチMyTake – 人生を共有するスピーチ
2019.02.11
HBS留学
MyTake – 人生を共有するスピーチ
※本記事は、代表取締役社長の大江がハーバード大学MBA留学時代のブログに一部編集を加え、転載しています。
HBSにはMyTakeと呼ばれるイベントがあります。
人生で経験したこと、学んだこと、どんなパーソナルなことでも良いので、スピーチを通してセクション全員と共有するというものです。昼休みを使って行われ、スピーチ10〜15分、Q&Aで10〜15分といったところ。
有志で行い、前の学期では8名ほどがプレゼンを行なっていました。
今回、勇気を出してやってみることに決めたものの、プレッシャーだったのはこれまでのスピーチのクオリティの高さ。圧倒的なプレゼン能力の巧さと、心を揺さぶるようなトピックで涙を流す人が続出するというレベル。
両親がアジアから移民として渡米し、家族でのどのような苦労をしてきたか、一時的に下半身不随となる事故を通して人生がどのように変わったか、イラクに徴兵された時に人の命とどのように向き合ったか。
同級生の口から語られる力強いストーリーは、毎回、普遍性のある気づきや学びを与えてくれます。
さて、そんなスピーチを手ぶらで15分間もできる訳がない。ということで、自分の強みであるビジュアルに頼ったプレゼンをすることに。
そのための準備に時間がかかると思ったため、あえて冬休み明けの1日目に予定し、どんなビジュアルをもとに、どんなスピーチにするか、冬休み中に少しずつ考えていきました。
結果として、テーマは “My passion for architecture and the reason I am here at HBS” を話すことに。
この階段教室の中心で話すのは、初めは少し緊張しましたが、聴衆はこれだけ多くの時間を一緒に過ごしていたセクションメイト。緊張はすぐにほぐれ、笑いを所々に混じえながら、無事に15分間のスピーチを終えることができました。
そして、それ以上に良い経験だったのがその後のQ&Aセッション。20分ほど続いたでしょうか。10名ほどから質問をもらいましたが、僕自身もハッとさせられるような質問もあり、なんて説明したものとか苦戦しながらも楽しく会話を終えることができました。
建築の設計をやっていましたとは言っても、MBAの人に自分がやってきたことを口で説明するのは難しいもの。今回は写真などを混じえながら、自分のモチベーションやHBSを通してこれから目指すことなど、時間をかけて共有できたことが最高の経験になったと思います。
最後にスタンディングオーベーションの拍手で終わると同時に、安堵感がずっしりと押し寄せてきました。
今回、話すことを考える過程で自分の過去とこれから目指す未来の繋がりが整理され、そして同時に今後考えるべき課題が浮き上がってきたのが収穫です。