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2019.08.25
HBS留学
2nd Internship @Boston
※本記事は、代表取締役社長の大江がハーバード大学MBA留学時代のブログに一部編集を加え、転載しています。
昨日は2つめのインターンシップの最終日でした。Leggat McCall Propertiesという社員数60名ほどの規模で、不動産のディベロップメント、アドバイザリーを主体に行い、少し投資もしているという会社です。ハーバードのキャンパスなども多く手掛けた会社(例えば、今Allstonに建設中のEngineering Schoolの巨大な建物のディベロッパー)で、ボストンに根ざした50年以上の歴史があります。
F-1ビザホルダーとして不動産業界でのリクルーティングに苦戦している中(こちらの記事参照)、この会社はDiversityに対して非常にオープンで、インタビューの際も僕が日本で積んだ経験に関して熱心に耳を傾けてくれました。
規模もコンパクトなため、オープンで大らかな文化がオフィスの隅々にまであり、人材に対して特にリスペクトを払っています。
今回、僕が関わったプロジェクトはBunker Hill地区(ボストンの中心から川を挟んで少し北にある地域)に現在建っている低所得者用住宅1100戸を解体し、新たに2700戸(うち1000戸は低所得者用住宅)に建て替えるという巨大住宅再開発事業。
このプロジェクトの建設スケジュールを最適化するエクセルモデルを作ったことが最も大きな成果です。敷地外部に一時的に移動させる住人の人数を最小限化しつつ、市場価格で売り出す住宅の在庫数をある制限内に抑えつつ・・・多数ある制限パラメーターの中で最速のプロジェクトスケジュールを自動的に導き出すモデルを作りました。
ファイナンスのモデルと一味違うため、これまで使ったことのない考え方や関数を使った上、現実の世界をなるべくリアルにシミュレーションしようとした結果、予想以上に大規模なモデルとなることに。
最終的にはモデルの柔軟性、直感的な分かりやすさ、実用性など、全体的に高く評価してもらえました。このツールを用いると、一瞬で様々な仮説が可視化され判断の根拠を得ることができます。感覚的な議論に陥りがちだったスケジュールに関する議論が、自動化&定量化されることで打ち合わせの中で意思決定のスピードが一気に速くなったのを感じました。
エクセルモデルの不動産開発に対するユニークな適用事例です。
他にも、ボストンでのインターンを通して新たな経験がありました。
オフィスはFinancial Districtの中心地、これまで経験していなかったボストンのダウンタウン
HBSでの1年目の生活はかなりキャンパス周りのエリアで閉じていました。家もオンキャンパスにありますし、基本忙しいですし、外食するにしてもあえてダウンタウンまでいくことはあまりなく。まして、昼の時間にオフィス街までいく用事などほぼ皆無に等しかったです。
そのため、今回、初めてボストンの街の普段の姿を知ることができました。
オフィスの目の前の写真です。
良い感じの公園が広がっており、会社帰りには芝生の上でヨガの教室が開かれていたり。この公園は僕の毎日の通勤路でした。
驚きですが、昔はこの公園は写真のような巨大な駐車場が建っていたとのこと。今は全て公園の下に地下化されています。
オフィス街の中心に緑のオアシスを付加しつつ機能性は保った素晴らしい投資の在り方だと思います。
街の中心はこんな景色。ボストン中心地は意外と都会です。
ただNYに比べてスケールが良い感じに小さく、圧倒的に綺麗で街にゴミが落ちていることもほとんどないです。レストランや小さなカフェが点在しているためランチに困ることはあまりありませんでした。
ボストンに来てから1年後に新たな街の魅力を知ることができたのが大きな収穫です。
大らかな会社のカルチャー
時間の流れもNYに比べてゆったりと流れているように感じます。当然、働いている会社によるのですが、労働時間もあまり多くなく、金曜日の夕方にはチラホラとビールを楽しみ始める人もいるほど。週末には社員同士が繋がるイベントがあったりなど、コミュニケーションを大事にしているカルチャーが居心地良かったです。
僕からランチやコーヒーに誘ってもみなさん寛容に相手をしてくれ、会話の中で会社のことをさらに深く知ることができました。
社員でゴルフコンペをした時の写真。参加人数は20人以上。日本的な感じですが、ゴルフコースが車で30〜40分頃の所にあり、そんなに朝早起きする必要もありません。東京よりはるかに気軽にプレーできる感じが良いですね。
自分のビジネスにフィードバックをもらう機会
Co-Presidentの1人が非常に気さくな方で、よくフラッと僕の席にまできて話しかけてくれました。恥ずかしながら一度もお会いしたことがなかったこの方が最初は誰だか分からず、こちらから気軽にCoffee Chatに誘った所、快諾してくれました。(コーヒーを飲みにいく前に流石にバックグランドを調べていて偉い方だということに気づいた)そこで、僕がEC Yearで進めてみようと思っているビジネスアイデアに興味を持ってくれ(こちらの記事参照)、なんと会社のランチタイムを使ってプレゼンする機会をいただくことに。
寿司をケータリングしてみんなで食べながら、僕は自分の経歴とビジネスアイデアを紹介、その上で社員の方からフィードバックをもらうことができました。「みなさんのアドバイスをもらいにきました」とプレゼンを切り出した所、かなり積極的に意見を出してくれ、また僕自身も説明をする中でさらに深く掘り下げなくてはならない場所が明確になりました。
1人のインターンに対してこのような機会をもらえるとは。改めてこの会社のカルチャーには感謝です。