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「人と違う」ことの価値「人と違う」ことの価値
2018.09.17
HBS留学
「人と違う」ことの価値
※本記事は、代表取締役社長の大江がハーバードMBA(HBS)留学時代のブログに一部編集を加え、転載しています。
授業が始まり2週間が経ちました。
毎日は良く言うと充実していますが、睡眠時間の確保に重大な影響が出るほどやることが多いです。
まだクラブや夏のインターンの就活も始まっていないのにこのオーバーキャパシティっぷりは先が思いやられます。
大まかな一日の流れはこうです。
8:00〜9:00 ディスカッショングループ
他のセクションのメンバー6人と、その日にやるケースの予習をやります。僕のグループはファイナンス、ヘルスケア、スタートアップ、海軍と多様なバックグランドのメンバーで珍しいことにコンサル出身者がいません。その日の発言の練習にもなり、この1時間で頭をディスカッションモードに切り替えていきます。
9:10〜12:10 クラス(ケースディスカッション)
1コマ80分の授業が午前中に2つあります。速いスピードで意見が交わされ議論が進んでいくため、集中力が必要で少し慣れてきたと言えどもかなり疲れます。
12:10〜13:25 ランチ
セクションメイトと食べたり、今この時期だと教授とのランチがあったりと、あっと言う間に終了です。
13:25〜15:00頃 クラス
日によっては3限目まであります。
この後に、クラブの紹介イベントに参加したり、ディナーを友人と食べたりしていると、あっという間に夜になり、次の日の予習をしなくてはいけません。1つのケースにかかる時間は科目によって大分違いますが平均2時間超くらいに減ってきたでしょうか。それでも翌日の2ケースをこなすのに4時間以上はかかる計算になり、夜遅くまで机に向かうことになります。
これに加えてパーティーなどのイベントも平日のど真ん中に入ってきたりして、タイムマネジメントの巧さが問われます。
さて、ケースが大変と嘆いていても仕方がないので、面白かった授業を紹介しようと思います。
FIELD FOUNDATIONと言う授業で、簡単に言うと、「自分自身のことを知って、自分なりのリーダーシップスタイルを磨いていこう」という科目です。
今学期の中で唯一のグループ課題がある授業で、5名くらいのグループでのディスカッションを通して他のクラスメイトを知る良い機会にもなります。
この日与えられた課題の1つは、目の前にある材料(スパゲッティ、テープ、紐など)を使ってマシュマロをどれだけ高いところに留めておく事ができるか、というもの。
与えられた時間は20分。始まった瞬間、”Taito, you are an architect. Please take a lead.” と言われ、議論をファシリテートすることに。
目の前にあるノートにスケッチを書きながら、出てきたアイデアをビジュアライズしていきます。その中で、これは良いと思ったアイデアを採用して、さらに詳細なスケッチを書き、それに基づいてみんながせっせと動き始めます。
完成品がこれ。20グループの中で名誉ある1位を獲得。チームメンバーからの期待の眼差しを感じ、地味に緊張しました。
なんの変哲もないただの四面体ですね。まあ、こんなものです。
子供のように喜んでいたチームメンバーが印象的でした。
終わった後に、自分たちの動きの分析を行います。全てのグループの中でスケッチを通してブレストをして、設計図に基づいて製作したチームは僕たち1チームだけ。
少しでも「人と違う」バックグランドの価値を提供できたでしょうか。
こういう事が幾度も問われる2年間になるのだと感じています。