近代を代表する日本の建築家・吉村順三の晩年の作品のフルリノベーションを行なった。
竣工当時の図面および写真を読み解き、元の設計者の意図を最大限活かしながら、現代の技術に適合した建築・設備計画を行い、機能性・メンテナンス性のアップデートを行なった。
また、クライアント（元の住宅に住まわれていた夫妻の御子息）の家族の新たなライフスタイルに適合した間取りを計画し、将来の家族構成の変化にも柔軟に対応できるようにした。
主屋と茶室がある離れに挟まれた特徴的な日本庭園は、新たに樹木の選定を行い、多様な四季の変化を感じられるだけでなく、虫の発生や樹木剪定の手間を最小限に抑えられるよう計画をした。

写真クレジット：Koji Kobayashi / SPIRAL