富士急行 山梨本社改修計画
2025 | Yamanashi, Japan
Expertise
| Location | 山梨県富士吉田市 |
|---|---|
| Client | 富士急行株式会社 |
| Completion | 2025年5月 |
| Size | 延床面積:1200㎡ |
Detail
山梨県富士吉田市に位置する富士急行株式会社本社ビルの全面改修プロジェクト。グループの一体感醸成、本社機能の強化、企業ブランディング等を目的にグレードアップを図っている。富士山を中心に幅広く事業を展開している同社にとって、核となりアピール力のある存在を目指した。
同社の悩みは、市内に関連会社が分散し、連携を取りにくかった点だった。そのため、本社機能を充実とともに、関連会社を1つの建物に集約できるスペースを創出した。最も効果的だったのが、各階に分散していた倉庫スペースをまとめたことだ。稼働率の低いフロアに「ファイルセンター」を新たに設け、各フロアには打ち合わせスペースなどを新設した。執務フロアにはゆとりが生まれ、開放感にもつながっている。また、「富士を世界に拓く」という富士急行の理念を反映したデザインコンセプトを一貫させ、従業員が理念に共感し、誇りややりがいを感じられるような空間をつくり出している。
■ 来訪者を迎えるコーポレートミュージアムと吹抜け(1階)
1階には、企業の歴史と未来を発信するコーポレートミュージアム「Fujikyu Time travel」を開設。あわせてキッズスペース、ライブラリー、会議室など、来訪者も気軽に利用できるオープンな環境を整えた。さらに1階と2階を吹抜け階段で繋ぎ、風通しのよいオフィスを演出している。
■ 理念を体感できるオフィスデザイン(2階~3階)
同社が富士急ハイランドなどで提供している「超日常にあふれる体験と環境」をオフィス空間で演出。富士急行の事業を連想させる造形や、役目を終えたバス停サインのリユース品などをオブジェとして散りばめ、サステイナビリティへの配慮とワクワク感を両立させた。富士山麓を周遊するかのようなストーリー性のあるオフィス空間は、従業員の誇りの醸成に寄与する。
■ 課題解決と効率的なゾーニング(4階)
既存オフィスでは、スペース不足のために部署間の分断や、打合せスペースの不足が課題となっていた。倉庫スペースが各階に分散していることで作業効率が低下していることに着目し、稼働率の低かった4階に「ファイルセンター」を設置して倉庫機能を集約。執務フロアには十分なスペースが生まれ、市内に分散していた関連会社を集約しながら打ち合わせスペースを確保している。
■ コスト最適化と高品質の両立(マネジメント)
基本計画の初期段階からプロジェクトのビジョンと与件を整理・明文化し、複数社によるデザイン・実施設計施工の入札を実施。要望や必要機能を損なうことなくコストの最適化を図った。施工段階ではデザインディレクションや品質管理をフォローし、予算・スケジュールを守りながら高品質な空間づくりを実現した。
