房総半島内房において、東京湾を望み、緑豊かな山を背景とする平屋の別荘を計画した。
全ての部屋から海が望めるよう部屋を並列させ、その諸室を視線制御および偏西風の遮蔽のため、長さの異なる鉄筋コンクリートの壁で区切った。海側の開口部は全面フルハイトの木製建具とし海への眺望を最大化し、山側は道路の喧騒を遮りつつ緑への眺望は確保するように外構の壁を計画した。中心にあるリビングは、海側のプールと山を望む中庭に挟まれた開放的な空間とし、その一角にはクライアントの念願であったアイランド型の鉄板焼き対面カウンターを配置した。
海側の岸壁はコンクリート擁壁で補強を行い、建築工事とともに敷地全体の安全性を確保する土木工事を行なった。擁壁には海岸まで降りていくことができる階段を一体で設置した。

※株式会社プランテック総合計画事務所においてプロジェクトを主導

写真クレジット：Koji Kobayashi / SPIRAL