常石グループ寮・ホテル複合施設「せとのおか」
2025 | Hiroshima, Japan
Expertise
基本計画、基本設計、実施設計監修、工事監理監修
Location | 広島県福山市 |
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Client | ツネイシホールディングス株式会社 |
Completion | 2025年3月 |
Size | 規模:地上6階 敷地面積:7725.87㎡ 延床面積:6415.56㎡ |
Detail
常石グループの従業員向け社員寮とホテルを併設した複合施設の建設計画。
海沿いの斜面に沿って約7mの高低差がある敷地条件において、異なる2つのプログラムが同居する計画が求められた。敷地の段差を活かし、社員寮とホテルの入口を分けることで管理のしやすさに配慮するとともに、レストラン・食堂などの共用部を同一フロアに配置することで、バックヤードの諸室を共通化し、オペレーション工数の削減が可能な合理的な計画とした。建物性能としては、ZEH OrientedおよびZEB ReadyのBELS認証を取得し、環境に配慮した計画となっている。
建物設計のデザインコンセプトは「山に還る」とし、海沿いの造船所エリアで日常的に働いた後に、陸の恵みを感じられる空間を主軸とした。外装には日射負荷の軽減を目的とした木調のバルコニーと、壁面緑化をランダムに配置することで、大きな建物を周辺景観になじませる工夫を行っている。
計画決定後は、以上の方針を基軸に、速やかに建築主与件の整理と基本設計への取りまとめを実施。その後、複数社による実施設計・施工入札を行うことで、コストの最適化を図った。建設会社の決定後は、デザイン面の検討・判断、施工期間中は施工図のフォローを行い、一貫したデザインと品質の建物をオンバジェット・オンタイムで実現した。