業務用厨房機器メーカーであるフジマックの本社機能を移転し、一箇所に集約した。プロジェクト発足当初は4階建てまでの建物しか建てられなかった土地に対し、道路管理区域の境界確認協議を行い都道への接道を確定させることで、9階建ての建物を実現した。外装はフジマックの主力製品である金属製厨房機器を模したデザインとしながら、同時に内部に対し壁の隙間からの採光を取り入れた。

また、オフィス空間にはフジマックの金属加工技術を活かした壁面一体収納、各階には共用部に設置された多機能キッチン、さらに地下には多様な厨房機器を配置したラボキッチンなど様々な建築的要素を通し、企業ブランドの発信拠点となる本社オフィスとした。

写真クレジット：Koji Kobayashi / SPIRAL