蓄電所事業をグローバルで展開するEku Energyの日本法人である日本蓄電株式会社の本社移転計画。ブランドアイデンティティを織り込んだワークプレイスの創出を目指して、Ekuのもつ特徴的な形態と色調を空間に取り込んだ。
ゲストの期待感を高めるため、テナントオフィス特有の長い共用廊下を利用した演出を行った。EVを降りて廊下を曲がると、モノトーンのグラデーションで仕上げられた共用廊下と、ソリッドなライン照明にフレーミングされたEkuのロゴが浮かび上がる。オフィスに至る空間全体を通じてブランドの存在感を印象づける、象徴的な体験を生み出した。
エントランスはブランドロゴをモチーフに、ソリッドなライティングのみで構成し、ミニマルな空間によってブランドイメージ象徴的に表現している。背面にロゴをシンボルとして表現したスタンディングカウンターやオリジナルのラウンジソファが空間にアクセントを加え、社員同士の自然な対話やアイデアの共有を促す。各室の家具にはブランドカラーを用い、会議エリアとオフィスエリアに統一感をもたらした。会議室とワークスペースをゆるやかにつなぐ通路は、赤坂の街並みが広がる窓際に配置。視線が外へと抜け、執務の合間に開放感をもたらすことを意図した。

※日本蓄電株式会社プレス資料：https://www.ekuenergy.com/ja/news/hirohara-240424

写真クレジット：Shuya Iwata